『親愛なる玉森へ』web版

あとがき

古書店街の橋姫とかいうゲームがやばすぎた。
水上ルートで圧倒的な運命力を見せつけられて、「もう川瀬ルートできないよぅ…」とか言っていたけど、
川瀬ルートでぶち壊されて、
花澤ルートでぶち壊されて(!!!)、
博士ルートでぶち壊されて(実際かなりすこ)、
カオルルートでぶち壊された!!(!!!!!!!!)
そのように、情緒不安定になりながら、
なにか描きたい…と思い、
しかして、脳がシビシビしており、締切も容赦なく迫っており……、
そんな折、久しぶりに外を散歩したら季節が変わっていて「地球……」と思ったので、
あくまで情緒的に、雰囲気を、まとめました。

全てのSSを追うことはできないし、設定に何かデカ間違いがあったらいけない!と思って、
橋姫ハマり始めた頃からいろいろと教えてくださったgurikoさん(X: @guriko02886504)に途中で原稿見てもらいました!
その節はありがとうございました!!!


小ネタ

  • 水上には想像力がないため、モノローグと画を少しチグハグにしています。
    例)「皆とはうまくやっているか」→本来玉森の同僚などを指すはずですが、過去の記憶から近いものを引っ張り出しているため、画は「他者(川瀬)と会話する玉森の姿」になってしまっています。
  • P1,P4での飛行機雲は軍国気風の高まりを暗示したものです。
    P1でそれを眺める水上は、既に自分の命運を悟っているのでしょう……。
  • P7蝶が茶色いのは胡蝶の夢(白昼夢)っぽいイメージです。
    水上ルートで前世のことを「ずっと夢だと思っていた」みたいなことを言っていたので。
  • 血縁で記憶が引き継がれていくなら鳥にはならないはずなのですが、
    本編で「鳥だったり」と言っていたので、鳥部分だけはファンタジーということで許してほしいです。
  • 「もうこんな季節なのに…」
    会津の猪苗代湖は白鳥の飛来地として知られています。
    冬に渡ってくる白鳥は、日本の夏の暑さには耐えられませんね。
    つまり、前世で留まることを選んだ水上と玉森も……。
  • P11の手紙は、実は陸軍(おそらく花澤)からのものです。
    「水前寺水人様」ではなく「殿」なあたり&「水先」「国」「陸軍」っぽい字を忍ばせてあります。
  • →それを受けての、P12「玉森からの便りならどれだけ良かったか」という返歌でもあります。
  • 水上は浅草のカフェなんて知りません。人は嘘を付く時、饒舌になりがち…。
  • 最後、雨が数粒降り始めています。
    「雨が止む時が物語の終わり」とする橋姫本編との対比です。
  • 「ずっとお前が――□□だったよ」
    当初は「お前をずっと――愛していたよ」にしていましたが、本編の告白が「好きだ」なので、
    そちらに合わせました。
    実直な告白て良いですよね……。

水玉は水玉でも、正史という……。
時系列的には、震災後・拘束直前という感じですかね……。
または、既に軍は来ていて、これから拘束されることを承諾する代わりに、少しだけ外を歩く時間をもらっているのかもしれません。
最後に少しだけ花澤を登場させようとした覚えがあるので、そういうことを考えていた時期もあるんだと思います。
ただ、軍にそんなぬるい要求が通るかは微妙なところですし、「水上の世界には玉森くんしかいないんだ」と思い直し(激重!?)、
最終的には「これから軍に嘘をついて偽水先になる水上」という設定で描いていました。

ところで、そろそろ大穢が来ますが、皆さんはお元気ですか?
私は……また壊されてしまう……っ!!!