https://www.pixiv.net/artworks/125169667
あとがき
セラピーです、セラピー。
心の古傷から血が流れ出しているので……。
モズってかわいい鳥さんなのに、肉食で、残酷なことをするんですねぇ……。
それが有明さんにそっくりだなぁと思うなどして、描きました。
ほで、12月15日のイベントで薄い本にしました。
(最初は本にはしない予定でしたが、見開きが生まれてしまったので……)
11ページながらまるっとまとまってくれて、過不足ない感じになったので私は満足です……。
またなんかポツポツ、短い漫画を描きたいですね……。
小ネタ
【早贄とは】
早贄は、モズというかわいい鳥さんが秋口に作る干物です。
漫画内で描いたように虫やトカゲ、時にはネズミを枝などに突き刺しておくようです。
モズは早贄を食べれば食べるほど、求愛の歌がうまくなるそうです。
そんなかわいく残虐なモズは有明さんにピッタリなのですが、有明さんにその自覚はありません。
むしろ自分はカナヘビ側だと思って、大崎さんに殺されるカナヘビにある種嫉妬しています。
- 「ひと思いに殺してしまいたい」
実際、我々の言うところのキュートアグレッションだと思います。
だいぶ強火なだけで。 - 大崎さんがカナヘビを殺した理由
「モズが可愛そうだと思ったので」だそうです。
優しさです。
でも殺生という行為が大崎さんの何かをくすぐってしまい、行き過ぎた首絞めに駆り立てたところもあると思います。 - 「ひと思いに殺してしまいたい。そう思ってもらえているなら、どれほど僕は幸福でしょうか」
大崎さんにも自分と同じ感情を抱いてほしい有明さん。
自分の思う幸福や愛が正しいと信じて疑わない様子……。 - P9内臓を這う昆虫など
エグいものを綺麗にピカピカに描きました。
そのくらいの認知のズレ(幅)があるみたいな表現でした。 - 「とっておきの好物は~」~「小瓶に集めておくような。」→「そんなかわいい愛なのですよ。」
前者は子どものかわいい行動ですが、後者は蝶の命を奪う残酷な無垢さです。
これらを全く区別せず、「愛」にラベリングしている有明さんの狂気性。
と、自覚のなさ……。 - 10ページ 大崎さんの手袋は血まみれ
いっぱい殺したからね。
そんな大崎さんを、有明さんは愛しているよ! - 11ページ首絞められる有明さん
限界に近づきながらも、大崎さんの方をしっかり見ています。
大崎さんの暴力性が大好きだからね。 - 「だから、ね…」
僕があなたを苦しめるのも、愛している証なんですよ!
という最終ページの笑顔に繋がります。
一方、自分の暴力性にひたすら絶望している大崎さん。
我に返った大崎さんが絶望するのがわかっていて、有明さんはここまでけしかけています。
サディズムとマゾヒズムの境界は曖昧になることがありますよね……。
でもその曖昧さって、いじめられている人を見た時に「いいなぁ」と思う気持ちにあるんだと思います。
あるいは、「自分ならもっとこうしてほしいのに…」みたいな……。
だからマゾヒストはサディストになることができるけど、新正サディストがマゾ側に回ることはあんまり見ない気がします。
新正サディストは支配欲と性欲が結ばれてしまったものですから、別に「いじめられてていいなぁ」なんて思わないんですね。
何の話をしているんですか私は……?
とにかく、有明さんの無為の加害性って、そういう「いいなぁ」の先にある気がするという話かもしないです。
自身が被虐を心から望んでいるからこその、「あなたもそうですよね?やってあげますよ!」という優しさかもしれないです。
でも大崎さんは暴の星に生まれた者なので、有明さんのそういう愛には混乱する他なく……。(それでも有明さんを愛しているよ!)
今回の漫は大崎さんの暴力性がなんか高かった気がしますが、Bルートなので……まぁ……っ。
ではまた、なにかポツポツ描ければ…と思いますですよ~!