エンド6後の漫画描きました。
あったかもしれない未来をふたりに与えてみるお話です。
既読の前提での小ネタ・あとがきですので、未読の方がいらっしゃったらまずはpixivで読んでいただいて……
https://www.pixiv.net/artworks/106250646
それであの~嫌いじゃなかったら冊子版がありましてぇ!!
いろいろついてきたり、補足の情報がついてきたりするので、よろしくお願いします!
▼フロマージュ(予約~通常通販)
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=2196284
▼BOOTH(事後通販)
https://cocon-ew.booth.pm/items/5351425
*web公開版と冊子版のここが違う!
・特典がついてくる!(不謹慎シール2種&新聞風ペーパー)
・最後のヒガシくんのセリフが違う!
・生き延びた世界線(?)のニシくんの顛末がわかる!
・表紙2・3印刷がある!
・あとがきが更にくどい!
・初稿と第2稿が読める!(恥!)
・物体!
ダイレクトマーケティング終わり!
*タイトルについて
「辰砂」は水銀性の赤い顔料で、少しずつ体を冒していきます。
「Silhouette」に「a」や「the」などの冠詞がついておらず、複数形にもしていないのは意図的です。シルエットは時によって、ふたりのものかもしれないし、ヒガママのものかもしれないし、ニシくんひとりのものかもしれないからです。
*全編通して
回想(?)はトーン60線、通常はトーン80線で、解像度の違いみたいなのをできればいいなぁと思いました。
- 1パックに2枚入ったお肉を見て、「2パック買ったら5千円」と言っています。たぶんヒガシくんへのお土産分(=ヒガママ分)も作るのが恒常化しています。
- 冒頭のみ、メガネを掛けてる貴重なニシくんです。
- ニシくんの「仕事」は私も気になります。学生なのに「バイト」って言っていないあたり怪しいです👀
- ヒガシくんの「伝えたいこと」は「宇宙飛行士の選考を降りた」ということでした。
↑ここまでがニシくんが唯一思い出した出来事です。
- 弊ラボのエンド6は結構過酷なので、一生夕方のままで、水はあるけど生肉しか降って来ず、建物もすべてハリボテ調なので食料調達もできません。
- 「大きな間違いを冒してしまったのではないか」
「ヒガシくんをここに連れてきたこと」への迷いです。 - 「今日はニシくんも食べるんだぞ」
ヒガシくんは前日とかに生肉食べてます。ヒガシくんばかりに生前の記憶が偏っているのは、ヒガシくんの方がここの食べ物を食べているからだと思います。でもこのへんはふわふわです。取り乱すニシくんが見たかった。
- 最初に落ちてきた本は理論物理学者スティーブン・ホーキング博士の本です。
その後の言葉も実際にある名言を引用させていただきました(Into the Universe with Stephen Hawking, Discovery Channel, 2010)が、
本来は「完璧なものなんて宇宙にないんだから、みんな不完全なままでいい」っていう前向きな言葉ですよね……。
このお話の”事実”はヒガシくんに都合の良いように出来ていますので、「ふたりが夢見る”完全”な世界ではふたりとも存在できない」という風なメタファー的な…なんかとして…使わせていただきました……すみません……。
- 「だってニシくんが作ってくれたのに…」
ヒガシくんはこの時点で自分が選考を降りたこともすべて思い出しています。
ニシくんのお祝いの気持ちを無下にしてしまっていたことに対して申し訳なく思っての涙でした。
- 生物基礎の教科書はニシくんのもので、ニシくんの好きな教科でした。
ちなみに表紙は以前飼っていたうちのインコです。 - 映画「ガタカ」
デザイナーベイビーが当たり前になり遺伝子の良さがものを言う世界で、
自然に生を受けた男が、遺伝子は良かったのに自殺未遂で下半身不随になった男に成り代わって、宇宙飛行士になろうと努力するが……っていう……
最終的に幸せなのかなんなのかわからないしおしおになる映画です。
妙に値段が高いので、screen-X、Dolby Atmos等々盛り盛りだったんだと思います。たぶん寝てはない。
- つか「ちんぽをくわえるのがヒガシくんの慰めにもなる」って調教したんですかねぇ。ヒガシくんはちんぽ咥えて気持ちよくなれるってことかな。
- つか精液口渡しもニシくんが仕込んだんですかねぇ……やっぱり前科は消えないので……。そういう癖なのかもしれません……。
- 「やめたんだ、宇宙飛行士。だからつづき、しよう」
かわいそうな自分にニシくんが欲情するということを、完全に理解しているヒガシくん。
ヒガシくんの記憶の中でも、ふたりの関係は健全ではなかったんじゃないかなぁ。付き合ってもいなかったんじゃないかなぁ。とそう思います。
- 「母さんを残して宇宙へなんか行けない」
以降のシーンは実際にあったことではなく、現ニシくんが記憶の中に迷い込んでしまった感じです。
- 「思い出も全部忘れるから…」
ヒガシくんが知らない者になっていくのに耐えられないニシくんと、一貫して目の前のニシくんを”ニシくん”として扱って、思い出せないのであれば自分の知っているニシくんを捨てるとまで言うヒガシくん。う~ん。
- 「だからお願い いかないで」
単純に「逝かないで」もありますが、
ヒガシくんと夕食を食べていたニシくんが、毎日言いたくて言えなかった言葉でもあるんでしょう。 - ヒガママがヒガシくんになんて言ったか、冊子ではわかります。
なんで殺されちゃったのかも特典で補足しています。
ストーリーには関与しないのでwebでは割愛しました。だいたいみんなが予想するようなやつです。
- 「いつから、わかっていたんです?」以降は死ぬ間際に交わした会話みたいな感じです。
- 「映画…見たんだ」
のコマはガタカの終盤のシーンのイメージです。ヒガシくんは宇宙には行けないけど、素敵な夢を見て、旅に出るのです。 - 映画の話になるとヒガシくんが口ごもったり話題を変えたりするのは、ちょとえっちなことがあったからじゃないかとお姉さんは思います。
- 「ニシくんはニシくんだから、伝えられて良かった」
冒頭「伝えたいことがあるんだ」と呼応しました。よかった。 - 「それはヒガシくんにとって幸いでしたか」
敬語なので、ニシくんの思ったことというよりは、実際に口に出そうとして出せなかった言葉なのだと思います。 - 「ずっとずっと最初から、僕は正しかった」
「ヒガシくんのお母さんを殺したのは正しいことだった」とニシくんの行為を全肯定しました。この街に来てからいろいろな迷いがあったニシくんが、迷いを断ち切れて良かったと思います。
めっちゃ長い。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
やりたいネタできるだけ盛って、今回は脚本のセオリーに従ったら、
当然のように映画向けの脚本セオリーだったので、48ページでは全然足りなかったです。
やりたいネタもやっちゃったので……。
でも大元のネタ(宇宙飛行士がどうこう→ヒガママ殺し全肯定)はフレラボアプリ版始めて、一番最初に思いついたくらいの初期のものなので、形にできるとは思いませんでした……。
私には「誰かにネタの相談をすると、そのネタが一生でなくなる」というジンクスがあるのですが、これは初めて、人様にお話したネタでちゃんと世に出たかもしれません。
当然アプリやっていたころはエンド6が出るなんて思いもよらなかったので、
そことつなげることが出来たのも感無量です。
エンド6、夢ある!!!
いろいろ書きましたが、描いた人が考える時にこんなんだったよ~という報告のようなものなので(そういうの読むの好きなので書きました)、
漫については読む人が自由に捉えていただければと思います!
▼フロマージュ(予約~通常通販)
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=2196284
▼BOOTH(事後通販)
https://cocon-ew.booth.pm/items/5351425
あと冬コミ1日目東ヒ28aです
ヒガシくんの東と、ヒガシくんの「ヒ」です!